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昭和二十三、四年頃、前田陳爾九段が作られたいろは歌留多です。囲碁界の
二大文章家といえば、昔、前田陳爾先生、今中山典之先生(惜しくも鬼籍に入
られてしまった)ですが、軽妙洒脱な前田節が非常に楽しい一篇です。
**********************************

┌──────────────────────┐
│(い)  いまも廃らぬ一、三、五       │
└──────────────────────┘
弘化、嘉永のその昔、碁聖秀策は黒一、三、五の構えで百戦百勝の
戦績を挙げた。世人はこれを秀策流と称え、または別に一、三、五
の布石とも言っているのである。新しい時代とともに布石の感覚も
一段と新しさを加えたが、しかし秀策流だけはいまなお脈々と現代
碁の中に生きているのである。
┌──────────────────────┐
│(ろ)  ローソクで打つ節電日        │
└──────────────────────┘
いまの若い方は、節電日というようなものがあったこともご存知な
いだろう。長生したからといって大して自慢にならないかも分らな
い。しかし終戦直後のころはどうかすると、電力不足で節電日とい
うようなものをしつらえたのである。碁好きならローソクで碁を打
ったのはむろんのこと、また需要供給の原則でそのころローソクが
高くなったのはむろんであるが、原則というものは高くなる方だけ
いやに正確で、安くなる方の原則どおり安くならないのはどういう
わけかとんと分らない。
┌──────────────────────┐
│(は)  ハマが多いと側で言い        │
└──────────────────────┘
ダボ碁ともなると外野が騒がしく、「ハマは一体どちらが多いのか
な」「黒が五目で白は三目だよ」「ははん、それじゃあ ろ がい
いな」というようなものである」ただし対局者は相手の揚げハマを
のぞき込むようなぶざまな真似をせず、盤面で取石を数えるのを修
行の第一歩とするのである。
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男性
誕生日:
1947/02/23
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